「チャート式」的なものを大学生になったり、大学を卒業した後になってもありがたがる人達が多いこと自体に私は問題があると思っています。...

「きちんと理解するための勉強をする気がない」のような態度にどうしても見えてしまいます。
統計学についてそれをやられちゃうと社会的な害は大きいと思う。
x.com/genkuroki/stat…
大学を卒業しているのに、「チャート式」的なものをありがたがっている人達は、その不幸な被害者達だと思います。
大学を卒業しているのに、数学的な事柄について受験数学の参考書的なものを求めることは恥ずかしいことだとみんなで言うことも必要。
これは日本だけの問題ではない。
P値や信頼区間が統計モデル依存であるという当たり前の話を強調していなければアウトです。
しかし、各パラメータ値のP値を全て集めてできるP値関数を見ること自体には閾値は必要ない。続く
P値の仕様を否定して信頼区間を使うべきだと考えることは論理的にシンプルに間違っています。
パラメータθのすべての値にP値を対応させるP値関数の使用(=無数のP値を使うこと)は危険視されていない。続く
【パラメータθのすべての値にP値を対応させるP値関数の使用(=無数のP値を使うこと)】のように書くと、基本的な事柄について理解度の低い人達が、自分自身の理解度の低さを自覚せずに「多重検定の問題」と関係があるかのようなコメントをして来る場合がある。
理解度が低過ぎる。
❌昔から言われていることを受け入れる
というスタイルで勉強してしまったせいで生じています。複数のP値が出て来た途端にパターンマッチ的に「多重検定」と反応するようになる。
P値は統計モデルに強く依存して決まり、使用した統計モデルの実践的な妥当性は非自明な問題になり、避けて通れません。
❌正規分布の母集団でなければt検定達を使えない。
❌ノンパラメトリック検定であれば無条件で使える。
という実践的には致命的な誤解です。
正規分布モデルを使っているt検定達の正規分布以外への適用は多くの場合に妥当になります。
ノンパラ検定も無条件では使えません。
だから、具体的な各々の場合に、目的に合わせて、使用した統計モデルの選択がどのような意味で合理的であるかをユーザー側が自分で判断する必要があります。続く
もちろんそんなことはありません。
ただし、社会的には慎重な運用が求められます。続く
以下では統計モデルが正しいという理想化された設定(実践的には無理な設定)で説明します。続く
帰無仮説が正しい場合に制限したとき
帰無仮説を棄却されるという誤りが起こる確率
を意味していますが、
帰無仮説が棄却された場合に制限したときに
実際には帰無仮説が正しいという誤りが起こっている確率
ではありません。続く
有意水準をα
とし、
(適当に設定した)対立仮説の検出力を1-β
とし、
帰無仮説が正しい確率をp
対立仮説が正しい確率を1-p
とする。続く
帰無仮説が棄却された場合に制限したときに
実際には帰無仮説が正しいという誤りが起こっている確率
がαに等しいことは
p/(1-p) = (1-β)/(1-α)
と同値で、さらに、
p = (1-α)/((1-α)+(1-β))
と同値になります。続く
帰無仮説が棄却された場合に制限したときに
実際には帰無仮説が正しいという誤りが起こっている確率
もα以下程度に小さくなるための必要十分条件は
帰無仮説が正しい確率 p ≤ (1-α)/((1-α)+(1-β))
であり、通常通りβ>αならば特にp<1/2である必要がある。
帰無仮説が棄却された場合に制限したときに
実際には帰無仮説が正しいという誤りが起こっている確率
も有意水準α程度に小さくするためには、帰無仮説が正しい確率pを最悪でも1/2未満にする必要があるということです。
全然そうでない場合には、仮説検定はザルになってしまいます。
仮説検定で決着を付けたいなら、かなりもっともらしいとわかっている仮説についてのみそうする必要がある!
有意水準5%の仮説検定で決着を付けたいなら、そういう工夫が必須になります。
仮説検定を「不正」無しで理想的に使っていてもそうなる。
社会のあらゆる場所で害が発生し続けることになる。
「基本的なことをしっかり理解する」という方針を徹底しないとどうにもならないと思います。
研究室で自分が世話になっている人達のある種の考え方がことごとく間違っていることを理解することになる可能性が高い。
悪しきフローチャートの問題については私のツイログを参照
↓
twilog.togetter.com/genkuroki/sear…
pvalue_M(y|θ=θ₀)
が定義されます。これは帰無仮説「θ=θ₀」のデータの数値yに関するP値です(対立仮説は「θ≠θ₀」)。続く
null P値以外に無数のP値pvalue_M(y|θ=θ₀)が定義されていることに注意。
confint_M(y|α) = { θ₀ | pvalue_M(y|θ=θ₀) ≥ α }
で定義されます。
要するに信頼区間はnull P値以外の無数のP値達pvalue_M(y|θ=θ₀)が持つ情報の一部分を切り取ったものになっている。
θ₀ ↦ pvalue_M(y|θ=θ₀)
をP値関数と呼びます。P値を使う統計学はP値関数に関する統計学として整理できます。パラメータθの点推定値も
(θの点推定値) = (P値を最大化するパラメータ値θ₀)
と定義できる。続く
データの数値y
パラメータθの値の設定θ=θ₀
統計モデルM
の3つのcompatibility (相性の良さ)の指標の1つだと解釈されます。
↓
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データの数値y
パラメータθの値の設定θ=θ₀
統計モデルM
のcompatibility (相性の良さ)の指標としてはP値だけではなく、ベイズ統計での事後分布もよく使われています。ただし、統計モデルに事前分布を含めておく必要がある。
↓
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統計学入門の伝統における誤解誘導的な教え方を強化
してしまうことになるわけです。
eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstre…
樹木・森林生態学「よく出る」誤用統計学の基本わざ
久保拓弥
2003
より
【• 「チャート式」統計学: 「○○なら→××せよ」などなどといったあまり正しくもない「統計学の公式」をよくわからぬまま丸暗記して使っている.】
