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@genkuroki: 30年前(1996)にソーカルさんのパロディ論文を掲載したソ...

@genkuroki
19 views Jun 30, 2026
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30年前(1996)にソーカルさんのパロディ論文を掲載したソーシャル・テクスト誌側の「後出しジャンケン的」かつ「バツの悪い」反論に関するミスリーディングな説明が拡散されているので、コメントしておきます

genkuroki.github.io/kuroki/FN/Daba… の解説部分を添付画像に転載しておきます。解説に続く。
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Alan Sokalさんのパロディ論文はSocial Text誌1996年春夏号にScience Wars特集号に掲載されました。

Science Warsは正当な批判を「保守的な科学者どもが不当な攻撃を仕掛けて来ているぞ」という見方を広めるためにある種の活動家達が使っている特殊な用語です。

genkuroki.github.io/kuroki/FN/Daba…
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Sokalさんのパロディ論文は「解放的科学」の必要性を高らかにうたっており、その手の活動家達の心を高ぶらせる内容になっていました。

genkuroki.github.io/kuroki/FN/kana…
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しかし、Sokalさんの「論文」ではオヤジギャグのダジャレ的な言葉遊びによって数学や物理学とある種の活動家の考え方を結び付ける完璧にナンセンスな内容でした。

例えば集合論のaxiom of equalityは法的社会的平等に関する公理であるかのように書かれています(笑)。

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SokalさんはSocial Text誌でパロディ論文が出版された直後にLigua Franca誌1996年5-6月号でそれがパロディ論文であることを暴露して大きな話題になりました。

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Sokal氏の暴露を掲載したLingua Franca誌は最初のディベートの舞台になりました。その次の1996年号7-8月号には、パロディ論文を掲載したSocial Text誌の編集者達の反論とSokal氏の返答と第三者達の反応が掲載されました。

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もしも、パロディ論文を掲載したSocial Text誌側がSokal氏の暴露に応じて、掲載した「論文」の価値の無さを認めて、Sokal氏が自分達を騙したことだけを非難していれば、大きなダメージを受けずにすんだでしょう。

実際にはそうではなかった。

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Social Text誌側の「反論」の冒頭には、なんと【編集者の一人は、ソーカルのパロディはそういう類のものではなく、彼のパロディだという告白は心変わり、あるいは自身の知的決意の挫折を表しているのではないかと疑った】と書いてある!

どうして暴露を信じない?(笑) 続く

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同号に掲載されたSokal氏の返答でも冒頭でそのことについて【『Social Text』の編集者の一人が私の論文がパロディであったことを未だに信じていないと知り、面白く思っていることを告白しよう。やれやれだ】と書いています。

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Social Text誌側はさらに【当初から、私たちはソーカルの持ち込み原稿を少し不自然(hokey)だと感じていた…】と経緯を語っているのですが、典型的な後出しジャンケンです。

しかも言い訳が言い訳になっていないので、後出しジャンケンで自爆している!

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同号に掲載されているSokalさんの返答には、手元にある電子メールの記録とSocial Text誌側の説明に食い違っている部分があると書いてあります。

この辺りの真実の確認は我々には不可能であることに、我々は注意する必要があります。続く

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Social Text誌側の反論が自爆的だと見えるのは、Sokal氏によるナンセンスなダジャレの連続で構成されている「論文」についてえらく「高く」評価してしまっていることです。

ダメな論文だと分かっていたが掲載する価値はあったという方向で論陣をはってしまっている!

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傑作なのは、Social Text誌側の反論には

【ソーカルの論文が物理学の査読者によって水準以下と判定されたかどうかは議論の余地がある(そもそも物理学という学問分野への学術的貢献ではないため)】

と書いてあることです!本当にそう書いてある!(笑)

genkuroki.github.io/kuroki/FN/Daba…
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第三者の私が見ても大笑いしてしまうようなことが、Social Text誌側の「反論」に書いてあります。

パロディ論文を書いた本人のSokalさんは盛大にコーヒーを噴き出しただろうなと思いました。

Sokalさんがせっかくパロディだと暴露しても、全然理解してもらえていない!(笑)
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内容的にまるっきりナンセンスなパロディ論文であることを大々的に暴露したのに、SokalさんはSocial Text誌側にそれを信じてもらえず、「ダメな論文だと分かっていたが掲載する価値はあった」という方向の反論が返って来て、Sokalさんは本当にびっくりしたと思います。
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Social Text誌側の反論は「理系文系」の話題で使えるようなレベルの話ではありません。

実際、当時リアルタイムで観戦していたときの印象では、社会的に文系に属する人達の方がSocial Text誌側のダメさに強くあきれていたと思います。文系での「きちんと読む」という習慣のせいで必然的にそうなる。
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このスレッドのトップで触れたミスリーディングな説明とは具体的に読書猿氏による以下のリンク先スレッドのことです。検索するとずっと継続的に数年以上に渡ってソーカルさんの考え方についてミスリーディングな説明を繰り返しています。

酷い理由についてはこのスレッド全体を参照。
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相互リンク
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Sokalさんのパロディ論文を書いて、そのモチベーションを明らかにしてから、約30年もたったのですが、当時Sokalさんの側に立って発言をしていた人達が語る問題は現代においても解決していないと思います。

個人的な意見ではまずは当時のMeera Nandaさんの報告を読むべき。
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web.archive.org/web/1999011700…
Meera Nanda, The Science Wars in India, 1997
引用【ヒンドゥー・ナショナリストたちは、科学の「脱植民地化」という呼びかけに応え、異質で植民地主義的な西洋科学に代わる地域に根ざした選択肢として提示する「ヒンドゥー教の知識体系」を積極的に宣伝してきた】
21
以下のリンク先のMaoriとScienceの関係は、30年前のNandaさんが問題にした件と明らかに関係があります。

ソーカルさんには科学を大事にする友人が世界中に沢山いたので、そういう方面からのコメントは私の視界を広げるのに大いに役に立ちました。
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現代の方が悪化している問題についてはやはり約30年前のBarbara Epsteinさん(文芸編集者1928-2006)の論説が勉強になると思います。

archive.newpol.org/issue22/epstei…
Barbara Epstein, Postmodernism and the Left, 1997
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今読み直しても、Barbara Epstein (1997)は非常に面白い。勉強にもなります。

相対主義的な活動家は、強いナンセンスな相対主義を匂わせて注目を浴び、非難されると自明でつまらない穏健な相対主義に逃げ込む。

archive.newpol.org/issue22/epstei…
Epstein 1997
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Epstein (1997)【ソーカルのhoaxを支持した私たちは、議論を始めるには公然と嘲笑することが必要だと感じていた。ポストモダニズムが無敵のオーラを失った今、人々は笑い始めており、その笑いがすぐに止まる気配はない。】
archive.newpol.org/issue22/epstei…
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Barbara Epsteinさんは文芸編集者で社会的な分類では文系になります。「公然と嘲笑することが必要だと感じていた」と書いており、本当にすごいと思います。

全体の構成も非常にうまくて読んでいて面白いと思わせる技術もすごい。
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Epsteinさんはポストモダニズムの極端で有害な例として、バトラーによるジェンダーだけではなく性そのものも社会的構築物とみなす考え方を挙げています。

こういう話がソーカルさんの決起にもろに関係がある話題なのです。
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こういう約30年前の話を知っていれば、"sex assigned at birth" (誕生時に割り当てられた性)という言い方を医療組織まで使うようになった件に対する批判を、ドーキンスさんだけではなく、ソーカルさんも一緒にやっていることは全然意外ではないことになります。
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「現実にある種のアカデミック活動家達がどのような害を社会に与えているか」という視点がないと、SokalさんがBarbara Epsteinさんの意味での「嘲笑」という手段を行使することになった動機を理解するのは不可能だと思います。

単に「科学的言葉遣いをきちんとしよう」のような甘い話とは全然違う。
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Epstein (1997)【ポストモダニズムが無敵のオーラを失った今、人々は笑い始めており、その笑いがすぐに止まる気配はない。】

私は当時リアタイで世界中のサイトを閲覧しまくっていたのですが、Epsteinさんに限らず、文系の人達による「嘲笑」の波は確かにありました。
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相互リンク

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「みんな大好きソーカル事件」についてはパロディ論文であったことの暴露後のソーシャル・テクスト誌側の反応が色々酷かった。

そして、第三者達の反応の中にはさらに酷いものがあった(目くそ鼻くその場合もあった)。そのことが理由で『知の欺瞞』の出版に至るわけです。

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約30年前にインターネット上で観戦していたときには、「インターネットの性質上後でリンク切れその他の理由で読み難くなったり、読めなくなったりするだろう」と予想して、読んだものは全部手もとに保存整理してあります。

現時点ではその資料集にアクセスできるのは私だけという状態。
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ある種のアカデミック活動家達の杜撰な議論の仕方を広く周知して、より建設的な方向に態度を改めさせることは至難のわざです。すっきりうまく行く方法は多分ない。

しかし、30年前のソーカルさんは相当にうまくやったと思います。このスレッドで紹介したBarbara Epsteinさんの論説を参照。
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私が大好きなソーカルさんのパロディー論文の註105の翻訳例

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関連スレッド。「カルスタ雑誌」=「ソーシャル・テクスト誌」(ソーカルさんのパロディ論文を掲載した)。

ラトゥールさんは、ソーシャル・テクスト誌をバカにする発言をしたが、ラトゥール本人のとんでもない主張が件のパロディ論文で引用されていたというオチが付く。


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上の方でも紹介しましたが、約30年前の「ソーカル事件」について、社会的に文系に属する常識ある人達からどのように見えていたかについては、次の論説を読むのが良いと思います。誰か翻訳するといいかも。

Barbara Epstein, Postmodernism and the Left, 1997
archive.newpol.org/issue22/epstei…
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Barbara Epstein, Postmodernism and the Left, 1997 archive.newpol.org/issue22/epstei…
の内容は学問と政治の関係に関する現代的な問題に直結している部分があるので、その辺りについては誰か解説してくれると良いと思います。
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いずれにせよ、約30年前の「ソーカル事件」を「理系 vs. 文系」という方向で偏った見方で解釈することは酷く有害だと思います。

Epsteinさんが語っているように「ある種のアカデミック活動家達による杜撰な考え方が社会に有害な影響を与えるリスク」という視点から解釈するべきだと思います。
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以下のリンク先の話題は約30年前の「ソーカル事件」の時代から続いていると考えられます。

psychologyatthecrossroads.substack.com/p/nzccp-sets-a…
NZCCP Sets a Precedent of Censorship
Psychology At The Crossroads
Jun 20, 2026

Nandaさんの約30年前の論説も参照:

web.archive.org/web/1999011700…

40
約30年前の「ソーカル事件」の時代には極端で有害なポストモダニズムの典型例としてバトラーの考え方が挙げられていた。 archive.newpol.org/issue22/epstei…

それと最近の「出生時に割り当てられた性」と医療団体まで言い始めたことへのソーカル&ドーキンスの批判を比較せよ。


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以上の2つの投稿のまとめを理解するだけでも、30年前の「ソーカル事件」をまともに理解するためには単に「科学用語を濫用するな」と言うだけでは全然ダメなことがよくわかると思います。

どういうスタイルの活動家達が社会的に有害だと考えられるかに関する問題は現代においても非常に重要。
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30年前の「ソーカル事件」についておかしなことを言っている人達の中にはKen McAlinnという方がいらっしゃるようですが、他にも色々変なことを言って来たのでみんな注意するべき。


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Ken McAlinn氏関連

44
1996年のLingua Franca誌上でのディベートは physics.nyu.edu/sokal/#debate_… で読めます。

ソーカルさんが30年前の記録をきちんと記録に残す手間をかけていたことは素晴らしいと思います。記録を残すことは非常に重要。

ソーカルさん相手にディベートした人達にとってはネットタトゥー化してしまっている。
45
ソーシャル・テクスト誌の編集者達による1996年のLingua Franca誌上でのソーカル氏への「反論」は、話題にすること自体が「かわいそう」に感じるほどひどいものでした。だから私はずっとその件には触れないようにして来ました。

しかし今回は仕方がないのでそうした。

46
30年前に、ソーシャル・テクスト誌側はソーカル氏に口頭での対話を求めて断られています。

現代においても、インターネット上での論争でどうにもならなくなった側が「直接会って話をしよう」と言い出すことはよくあります。

そういうのは拒否して良いと思います。

genkuroki.github.io/kuroki/FN/Daba…
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