#統計 所謂「頻度論」の信頼区間についてもベイズ統計での事後分布のように使える道具があります。...

それは岩田健太郎先生も確実に知っているものです。
もしも知らないなら統計学について完全な無知なままで研究をしていることになります。
問題: さてそれは何でしょうか?
解答の解説に続く!

通常の信頼区間におけるベイズ統計の事後分布の類似物はP値です。
統計学を研究で使っていてP値の存在を知らないということはあり得ないのに、どうして正解を自力で思い付けない人たちが多いのか?
その辺のことはSander Greenlandさん達が繰り返し説明しています。続く
ゼロ仮説のP値単独では、事後分布と同じようには使えません。
だから自明な正解を見逃してしまうのです!(nullism(後述)という病気の症状の1つ)
この後者の意味でのP値はちょうど事後分布と同じように使用できます。続く
パラメータθのP値関数はほぼパラメータθの事後分布と同じように使えます。
P値関数と事後分布のグラフの例
↓

二項分布モデルでの最尤法に付随するスコア法によるP値関数と平坦事前分布に対応する事後分布を比較するためのグラフ
↓
nbviewer.org/github/genkuro…
線形回帰では、事後分布としてβとlog σ²ついて平坦な事前分布を採用すると、通常のP値関数に付随する信頼区間(P値≥αとなるパラメータの値の範囲)とベイズ版信用区間は誤差無しにぴったり一致します。

線形回帰のβ₁に関するP値関数
と
βとlog σ²について平坦な事前分布での
ベイズ版線形回帰のβ₁に関する事後分布
は数学的に「同等」なので、
線形回帰に関するP値を使う方法とベイズ法の違い
は
事前分布の平坦分布との違い
にちょうど対応。
github.com/genkuroki/publ…
その論文のデータについてはベイズ統計を使ってもP値を使っても同じ結論が得られます。

添付画像①は nejm.org/doi/full/10.10… より。②はSupplementary Appendixより。
③は私による②の再現。④は対応する通常のP値版です。比較すれば本質的に同じだと分かります。 #Julia言語
biostatistics.ucdavis.edu/sites/g/files/…

P値を推定のための道具として扱わない誤りの繰り返しはやめるべき。
「差がない」という帰無仮説のnull P値単体を帰無仮説有意性検定(NHST)で使うだけなのは誤解の主な原因になっている。
biostatistics.ucdavis.edu/sites/g/files/…
confidence(信頼)はcompatibility(相性の良さ)に置き換えられるべきです。
biostatistics.ucdavis.edu/sites/g/files/…

biostatistics.ucdavis.edu/sites/g/files/…
で特に強調されていることの一つです。
compatibility (相性の良さ)の解釈にすれば通常の信頼区間とベイズ的な信用区間を同じように扱えます。続く

Amrhein-Greenland (2022) journals.sagepub.com/doi/10.1177/02… も参照。
しかし、GreenlandさんとMcElreathさんの考え方は非常に合理的で何も問題ありません。
データの数値と閾値αの設定で相性が良い(compatible)とみなされるモデルのパラメータの範囲
だと解釈されます。ただし、ベイズ版の信用区間ではモデルに事前分布を含め、事前分布も含めて相性を見ていることになります。その点が信頼区間と違う。
* nullism (帰無主義)
* dichotomania (二分法病)
* reification (モデルを疑わない病(意訳))
の3つの病気に注意する必要があることも、Greenlandさんの講演スライドでは強調されています。
biostatistics.ucdavis.edu/sites/g/files/…

①「差がない」の形の帰無仮説(ゼロ仮説)にこだわる→nullism
②統計的有意性によって安易な二分法を行いたがる→dichotomania
③過剰に単純化された数学的設定を現実と混同する→reification
P値関数と事後分布の密度関数の精密な比較をしたいと思った人はどちらか片側に変換して比較する必要があります。
その辺の実装については
github.com/genkuroki/publ…
を参照。 #Julia言語

その構成は可逆で、P値関数から単峰型の確率密度関数を作れます。
添付画像はスコア法で作ったP値関数から作った密度関数と平坦事前分布の事後分布の同時プロットです。
github.com/genkuroki/publ…
そのための #Julia言語 のコードを私は全公開しているので、参考になると思います。
「20人中6人」というデータに関する母比率pの100(1-α)%信頼区間の両端の値を高さαで2点ずつプロットしています。
その結果は各pの値ごとにP値を1点プロットした結果に等しい。
ベイズ版の信用区間についても同様にプロットしています。事前分布は平坦事前分布。
github.com/genkuroki/publ…
その場合には仮想的な事前分布を仮想的な事前データでシミュレートできるので、事前分布による非ベイズとベイズの違いは適当な事前データの設定で解消できることもわかった。
github.com/genkuroki/publ…
で公開されています。この手のことが好きな人は自由にコピー&改変&再配布して構いません。
そこでは分散を固定した正規分布モデルの場合の比較もやっています。
別の説明の仕方を考えてみます。
これは、P値関数の概念に慣れていない人のための図を作るためです。
計算効率や実装の平易さ的には直接P値関数を計算してプロットする方が勝ります。
(CP) パラメータθの値がaに設定されたモデル内での確率変数扱いされる仮想的なデータXに関するa∈[L(X), U(X)]となる確率
を被覆確率と言います。1つ上の投稿中の条件(CI)は
(CI)' (被覆確率)⪆1-α
と同値です。
(αe) パラメータθの値がaに設定されたモデル内での確率変数としての仮想的なデータXについてpvalue(X,a)<αとなる確率 (nuisance parameterがある場合にはその上限)
をαエラー率(第1種の過誤の確率)と呼びます。
(CI)' (被覆確率)⪆1-α
を満たすものが与えられたとき、
pvalue(x,L(x))=pvalue(x,U(x))=α
でP値関数を定義すると、P値が満たすべき必要最小限の条件
(PV) (αエラー率)⪅α
を満たします(逆も言える)。

パラメータpの信頼水準100(1-α)%の信用区間の両端の値をa≤bと書くとき、検定仮説p=aと検定仮説p=bのP値はαになります。
だから、(a, α), (b, α)に点をプロットすると、p=a,bのP値の値がプロットされたことになります。
信用区間についても同様のグラフを描けます。
信頼区間として必要最小限の条件を満たすパラメータθの区間に値を持つ関数[L(x,α), U(x,α)]
と
P値として必要最小限の条件を満たす関数pvalue(x,θ)
は一対一に対応しています。
理解している人が数的に十分にいないと誤りは放置され続ける。
モデルがシンプルで事前分布が平坦に近いと、ベイズ版の信用区間は信頼区間を近似するようになります(標本サイズ→大で相対誤差は小さくなる)。
ベイズ信用区間が通常の信頼区間に数値的にほぼ一致する条件が満たされている場合にも「信頼区間と信用区間では意味が違う云々」と教えている人達はその同類です。
スコア法による実装なら信頼区間と呼んでよいが、平坦事前分布のベイズ法による実装では信頼区間扱いは誤りで信用区間との違いを強調しなければいけない
と
誤解
してしまう。
添付画像はデータ「20人中6人」から得られる母比率の信頼区間たちのグラフです。αは0.001, 0.01, 0.02, …, 1.00を動かした。続く
github.com/genkuroki/publ…

より狭い区間に含まれるpの値ほどデータの数値「20人中6人」に相性が良い仮想的な母比率の値になっています。
これが答え!超シンプル!

信頼区間についてもベイズ統計での事後分布のようにデータの数値との相性の良さを測る道具があるのではないか?
という疑問を持ってしまったこと自体を不思議に思うようになるでしょう。

すべての信頼水準の信頼区間達を同時に考えたり、すべての検定仮説θ=aのP値達を同時に考えれば理解が進みます。

結果の要約をnull P値の数値に限定すると大量に情報を捨てていることになる。
信頼区間+点推定値に替えたり追加しても大量に情報を捨てていることになる。
数値aに関する「効果はaである」型の仮説達のP値全体まで情報を増やせる。
まだ世界的に十分に普及していないので、それを読めば理解度が世界の中で確実に上位に入るようになれます!

biostatistics.ucdavis.edu/sites/g/files/…

①固定された有意水準α(例えばα=5%)で、帰無仮説θ=0が棄却されるか否かの2値的情報だけを報告。
②帰無仮説θ=0のP値を報告。そのP値は帰無仮説θ=0が棄却される有意水準の下限なので、固定されていないすべての有意水準で棄却されるか否かを報告するのと同じ。





































