#統計 いつも言っていることをそのまま書きます。長めのスレッドになります。 以下スクショによるスライドの引用は...

以下スクショによるスライドの引用は speakerdeck.com/shuntaros/jia-… より。赤字と青字は私による書き込みコメント。
まず、p.12について。詳しい解説に続く。

こわいよーこわいよー
・検定を繰り返すことで発生する「多重性の問題」について,統計的に制御する方法と考え方で制御する方法をまとめた
shuntaro-sato.studio.site/blog/hypothesi…
null P値は「違いは○○である」の型の仮説に関する無数のP値の特別な場合で、null P値へのこだわりは悪しきnullismである云々とGreenlandさんは言っています。
biostat.ucdavis.edu/sites/g/files/…
biostat.ucdavis.edu/sites/g/files/…
多くの人にとってのデフォルトの知識は、P値を誤用することをまともな統計分析だと信じることである可能性が高く、どう解決したら良いのかさっぱりわからない大問題。
実際、2つの母集団分布の母平均、母中央値、母分散、母歪度が等しくても母尖度が違うせいで有意差が出易くなったりします。続く

どちらも左右対称なので、歪度はともに0で互いに等しい。
実はどちらの分散も1で互いに等しくなるように調節してあります。
(過剰)尖度はそれぞれ0と1で互いに等しくない。
『統計的有意性とP値に関するASA声明』翻訳版での「矛盾する程度」は原文では"how incompatible"で、"how inconsistent"ではありません。
P値で矛盾は示せないので「矛盾する程度」と翻訳するのはやめた方が良いと私は思います。私は「相性の悪さの程度」という翻訳を提案。続く

1. P-values can indicate how incompatible the data are with a specified statistical model.
です。incompatibleという単語の翻訳は難しい。佐藤俊哉さんはhow incompatibleを「矛盾する程度」と翻訳。続く
P値はデータの数値と統計モデルと検定したい仮説の組み合わせの相性の良さの程度を示す指標の1つである
のように説明すればぴったりだと思います。

1. P-values can indicate how incompatible the data are with a specified statistical model.
です。incompatibleという単語の翻訳は難しい。佐藤俊哉さんはhow incompatibleを「矛盾する程度」と翻訳。続く
このとき気になるのは、そのようにして「効く」と判定された薬達の中に実際には効かない薬がどの程度の割合で含まれてしまうかです。その割合が大きいなら危険。続く
その場合に、有意水準5%、検出力80%の両側検定のいつもの設定で、「効く」と判定された薬達の中での実際には効かない薬の割合は3%程度に抑えられます。
しかし~続く

0.025(1-p) / (0.8p + 0.025(1-p)).
p=50%, 10%, 5%, 1%についてこの値を計算すると、それぞれ
3%、22%、37%、76%
になります。続く
このように、P値<αという条件による判定の実践的有効性は、テストする薬の中での効く薬の割合に大きく依存します。

0.025(1-p) / (0.8p + 0.025(1-p)).
p=50%, 10%, 5%, 1%についてこの値を計算すると、それぞれ
3%、22%、37%、76%
になります。続く
最終の第3相治験に入る前までにテストしている薬達のうち半分以上が効く薬ならば、第3相の主要評価項目の成否を「P値<α」という条件で判断しても安全性はかなり高くなる。
仮説検定は理想的に使ってもそういう制限が入ります。続く
実際にそうなら5%の有意水準はザルで発表された統計的有意な結果の数十%は再現不可能になるでしょう。
所謂「再現性の危機」の話。
p-hackingやHARKingなどの不正を防いでも、幾らでも「再現性の危機」は発生しそうです。ベイズ統計を使っても同じことになります。

テストする示したい(対立)仮説が正しい確率p
がどの程度の大きさであるかが非常に重要だと分かります。
この確率pはベイズ統計的には「真の事前確率」とでも呼ぶべきものであることから、ベイズ統計を使っても同様の問題が発生しそうだと分かります。続く
もしもp.20の意味で「サンプルサイズを大きくすると~P値は小さくなる」ことを理由に、p.29で「サンプルサイズを無視してP値の計算をおこなっている」を悪いことの例として挙げているならナンセンスです。続く

・統計的に有意でない場合,多重性の制御(制御しない場合も)についての論文記載をまとめた
speakerdeck.com/shuntaros/jia-…
2つの母比率が等しいなら、サンプルサイズを増やしてもP値の分布は一様分布に近いままになります。続く
しかし、母集団分布を想定せずに、データ中での割合を保ったままサンプルサイズを大きくしても当たり前のつまらない結果が得られるだけです。

割合は等しいが標本サイズは違う2つの分割表のデータについて、片方のP値は36%でもう一方のP値が1.4%であることについて
【矛盾した判定結果】
【サンプルサイズを無視してP値を有意水準5%で判定すると,このような誤用が起こる】
と説明するのは酷すぎ。続く
from:genkuroki
付きで適当なキーワードを検索すれば関連のより詳しい内容の発言が見つかる場合は多いと思います。
現代的なP値に関する考え方の学習のためのお勧めコース
(普及しているよろしくない考え方を防衛せずにきれいさっぱり捨てる決心があれば非常に易しい内容です。)
↓

①統計的有意性とP値に関するASA声明にざっと目を通して、翻訳者の佐藤俊哉さんの講義動画を視聴する。
②佐藤俊哉著『統計よりも重要なことを学ぶ』の第1話や『ロスマンの疫学第2版』の第8章を読む。
③オプション: Greenlandさんの講義スライドを読む。
P値を null-hyporhesis significance testing (NHST、差がないという帰無仮説を扱う有意差を示すための検定)のための道具であるかのように説明する不適切な行為
と
Studentのt検定とMann-WhitneyのU検定の不適切な使い方を教える行為
はもはや伝統になっている。崩すことは非常に困難。

丹後俊郎『統計学のセンス』(1998)でのWilcoxonの順位和検定(=Mann-WhitneyのU検定)の勧め方(再掲)
Studentのt検定が図の(b)(c)の場合に信頼できなくなったりするという理由でWの順位和検定を勧めている!
これは致命的な誤り!
(b)(c)の場合にWの順位和検定を使ってはいけない。

誤りなのは「null P値が小さければ小さいほど、差が大きい」の方。
「差が0」という仮説のP値(null P値)が同じように小さくても、差の信頼区間が0に近い場合と、差の信頼区間が0から遠くまで広がっている場合の両方がある。
P値の誤用に関する話題の分脈などで、「Fisher vs. Neyman-Pearson」の話が出て来たら警戒する必要がある。
非常に残念なことに、戯画化されたNeyman-Pearsonの説明は伝統的に定番のネタになっている。

伝統の多くを潰す必要があるが、困難。続く

なので,わたしの反応がないことはご指摘に同意を示しているわけではないです.見ていないのが理由です.




























