#統計 P値 ―その正しい理解と適用― (統計スポットライト・シリーズ) 2018/11/28 柳川 堯 (著)...

P値 ―その正しい理解と適用―
(統計スポットライト・シリーズ)
2018/11/28
柳川 堯 (著)
この本は良いことも書いてあるのですが、ほうちゃんさんも御指摘のようにつっこみ所が色々ある本だと思います。
添付画像は1.3節にあるグラフ。
問題:このグラフのどこがおかしいか?
続く

cf. McShane-Gelman 2022 stat.columbia.edu/~gelman/resear…
biostat.ucdavis.edu/sites/g/files/…
を見ると良いと思います。非常に率直に書かれており、めちゃくちゃ面白いです。この面白さをみんなと共有したい。
P値は任意の数値aに関する「差はaである」という検定したい仮説に対して定義できます。
biostat.ucdavis.edu/sites/g/files/…
では、「差はない」「効果はない」などの帰無仮説(ゼロ仮説)にこだわることをnullism (帰無主義、ゼロ主義)と呼び、強く批判しています。
任意の数値aに関する「効果はaである」の型の一般の検定仮説を扱うべきです。

割合は等しいが標本サイズは違う2つの分割表のデータについて、片方のP値は36%でもう一方のP値が1.4%であることについて
【矛盾した判定結果】
【サンプルサイズを無視してP値を有意水準5%で判定すると,このような誤用が起こる】
と説明するのは酷すぎ。続く
この20%という第2種の過誤の確率はかなり大きいです。
想定される検出力を80%にしても過信しないように注意する必要があります。
伝統的な悪習にこだわると、こういうシンプルな発想をできなくなる。
佐藤俊哉著『宇宙怪人しまりす統計よりも重要なことを学ぶ』
asakura.co.jp/detail.php?boo…
↓
asakura.tameshiyo.me/9784254122978?…
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有意水準として慣習的に使われている5%も科学的厳密性の観点からはザルであることに注意。
赤無しの麻雀で子で配牌ドラ2以上となる確率は約4.6%(ドラ2は4.3%)で5%に近い。
配牌ドラ2以上は無視できるほどまれであるという感覚で麻雀を遊んでいる人はいないと思います。続く

この20%という第2種の過誤の確率はかなり大きいです。
5%やら20%のようなザルのフィルターであっても、我々の生活水準を向上させるために役に立つのであれば使用することは合理的です。治療法の治験(多段階になっていることが重要!)での使用はそういう例になっています。
多段階になっていない単一の報告での有意水準5%想定検出力80%の仮説検定は科学的にザルになっている可能性が高いことに常に注意が必要になります。
理想的に行われた有意水準5%想定検出力80%の仮説検定も再現性を保証できないことを正直に説明しないと、真っ当な統計学教育になりません。
asakura.co.jp/detail.php?boo…
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asakura.tameshiyo.me/9784254122978?…
biostat.ucdavis.edu/sites/g/files/…
* nullism (帰無主義)
* dichotomania (二分法病)
* reification
"reification" は「物象化」「具象化」と翻訳されたりしますが、この場合には、
モデルを疑わない病
のように翻訳すると分かりやすいと思います。

biostat.ucdavis.edu/sites/g/files/…
そのとき使ったモデルの妥当性は常に問題にされるべきです。
しかし、伝統的な統計学教育ではモデルに言及せずにやり方を説明してしまう。
疑うべき対象から、モデルが完全に抜け落ちてしまう。

添付画像はGreenlandさんのスライドからの孫引きの翻訳
これは非常に当たり前の話です。

添付画像はGreenlandさんのスライドからの孫引きの翻訳
biometrics.gr.jp/news/all/ASA.p…
P値は
データの数値と検定したい仮説を含む数学的設定全体(モデル)の相性の良さ(compatibility)の指標の1つ
だと解釈するようにすると便利です。
こういうことをしつこく言うと当然嫌われることになります。
このスレッドでダメだと指摘されているようなことをすでに書いて発表してしまった人には特に嫌われることになるでしょう。
P値については、nullism, dichotomania, reification の3つの病気に罹らずに利用する方法の普及の努力が必要だと思います。
cf. biostat.ucdavis.edu/sites/g/files/…
その手の人達はP値の使用と「帰無仮説有意性検定」(NHST)の区別がついておらず、3つの病気を排除したP値の使い方に完全に無知だったりします。まさに知ったかぶり。
見付けたらみんなでバカにするべき。
データの数値とモデル(検定したい仮説も含む数学的設定の全体)の相性の良さ(compatibility)の指標の1つ
だと解釈することです。そして、ゼロ仮説θ=0だけではなく、任意のaに関する検定仮説θ=aのP値全体を利用すること。
データの数値とモデル+パラメータθの値の設定の相性の良さの様子
を知ることができます。有意水準設定による二分法抜きに使える。

データの数値とモデル(検定したい仮説も含む数学的設定の全体)の相性の良さ(compatibility)の指標の1つ
だと解釈することです。そして、ゼロ仮説θ=0だけではなく、任意のaに関する検定仮説θ=aのP値全体を利用すること。
この手の情報を一切知らない人達が、P値の使用とNHST(帰無仮説有意性検定)の区別をできないままで、P値について不当な非難をしているのを見たら、「もっと勉強した方が良い」と言うべき。
asakura.co.jp/detail.php?boo…
↓
asakura.tameshiyo.me/9784254122978?…
データの数値とモデルのパラメータの値の設定の相性の良さの様子
を見るという考え方は、そのままベイズ統計への事後分布に拡張されます。事後分布は
データの数値と事前分布を含むモデルのパラメータの値の設定の相性の良さの様子
を表しています。
ベイズ統計でもcompatibilityという言い方を使うこはStatistical Rethinkingもしており、以上の筋書きは私独自のものではありません。

Amrhein-Greenland (2022) journals.sagepub.com/doi/10.1177/02… も参照。
これを見ればそれらがほぼ同じ使い方をできる道具だとすぐにわかるはず。これを見て直観的にそう認識できない人にはこの手のことを説明する方法がわからない。

事後分布では(P値関数と違って)、(統計モデルの相性だけではなく)事前分布も含めたデータの数値との相性の様子が表されています。
佐藤俊哉著『宇宙怪人しまりす統計よりも重要なことを学ぶ』の第1話
asakura.co.jp/detail.php?boo…
『ロスマンの疫学第2版』の第8章
shinoharashinsha.co.jp/Books2.aspx?PI…
Greenlandさんの講演スライド
biostat.ucdavis.edu/sites/g/files/…
教科書によく書いてある説明が間違っていることをはっきり講義してくれていることには勇気付けられます。

ちょっと考えれば間違っていることがすぐに分かる考え方が多数の教科書に載ってしまっているという結構悲惨なことになっている。
ocwcentral.com/subjects/01GB4…
この要請に一般統計学ユーザーが従おうとすると、ゼロ仮説のP値しか計算してくれない統計ソフトが多いという困難が生じます。この点については統計ソフト側の改善が必要だと思います。

データの数値とモデル(検定したい仮説も含む数学的設定の全体)の相性の良さ(compatibility)の指標の1つ
だと解釈することです。そして、ゼロ仮説θ=0だけではなく、任意のaに関する検定仮説θ=aのP値全体を利用すること。
可能ならばP値関数のグラフの自動作成機能も欲しい。

この要請に一般統計学ユーザーが従おうとすると、ゼロ仮説のP値しか計算してくれない統計ソフトが多いという困難が生じます。この点については統計ソフト側の改善が必要だと思います。
P値の概念の解説をするには不適切な人がいると思った。

有意水準5%の仮説検定による薬剤の承認によって【効かない薬剤を購入する患者のリスクを5%以内に抑える】ことができるかのように主張する人は基本的なことをわかっていない
という判定基準も使えます。続く
jstage.jst.go.jp/article/jjb/38…

詳しくは
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