さて塩についてですが、塩が人間の生存と生活にとって、水や穀物と同様に必要不可欠なものとして、まず挙がることは疑いありません。...

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さて塩についてですが、塩が人間の生存と生活にとって、水や穀物と同様に必要不可欠なものとして、まず挙がることは疑いありません。

塩の生産量に関しては、各時代大した問題ではないかもしれません。

多いか少ないか、その時の人口や社会の状態によりますが、その需要があればヒトはそのために活動
x.com/Yopparai_hebi/…
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し、塩を生産してきたからです。

F.ブローデルは

『ごくありふれた商品である塩は、いやおうなしに世界規模の商業を生じさせる……塩はヨーロッパにおいても、支那においても、国家及び商人にとって大きな致富源である……したがって……採掘されなかった岩塩鉱山は一つもない。
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塩田は大西洋または地中海で太陽に恵まれた国、おしなべてカトリックであるが、そこに限られていた。北部地域の漁夫はプロテスタントであるが、ブルアージュ、セトゥバール、サン・ルカール・デ・バラメダからの塩を必要とする。ところで、その交易は戦争があったにも関わらず常に……最大の利益を
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求めてなされた。同様にサハラ砂漠の塩の板状塊は砂漠であるにも関わらず、ブラック・アフリカに到達し……どうにも抑えきれないこの取引の要求を、これ以上物語るものはなにもない』

としています。

さて、塩は生存するだけなら、大した量は要りません。

1日の活動を支えるにしても、現代ではWHOの
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ガイドラインに従えば、1日に5g未満、各国のそれでも1日に6g未満を推奨されるほどです。

しかし中世では、労働は現代よりはるかに過酷で空調もありません。

塩分は、もう少し要るでしょう。

とはいえ今日、人々はそのように必要とされる量より、はるかに多く塩を摂ります。

昔もそうでした。
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これは食習慣などによるもので、塩の需要と社会・環境と技術問題がそれに密接に関わります。

さて、この辺の経緯や歴史的説明は詳しくは割愛しますが、例えば14世紀から15世紀初めにおいて、塩の需要はそれまでより大幅に伸びました(これは、腐った肉をわざわざ食っていたという戯言とは関係ない)。
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需要あるかぎりそれを満たすため、フル稼働するのが商人と生産者です。

まずは塩のざっとした価格から。

山瀬先生は、15世紀ノルマンディーの一地域の家計について、塩はその7.5%を占めるとしています。

これはかなり高いように思いますね。

実際、森本先生のまとめた修道院などの会計簿を見ても、
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比較的高価であることがわかります。

しかし、例えばイングランドの修道院会計簿では、ある36年間の間、1クォートあたり比較して小麦よりは安価です。

また、外国産か国内産かによりますが、安い国産塩と大麦を比較すれば、1クォートあたり2ペンス高価ということになります。

これは平均値です。
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36年間通してみると、小麦より高い時はこの会計簿ではほとんどありません。

もっとも、ある産地の鉄やワインやスパイスと比較すると高価です。

確かに、塩は安いものではなかったでしょう。

当然、時代や地域や環境によりますが。
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さて、これまで価格の話をしましたが生産量です。

まとまったものをわたしは知りませんが、塩の街リューネブルクでは、最盛期の14~16世紀には年間2万トンか、3万トンもの塩を生産し、バルト海地域などに輸出していたようです。
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リューネブルクと深い関係にあったスコーネンでは、特産の塩漬けニシンなどの需要が各国で高く、毎年1万人を超える漁師が立ち働き、2万人を超える塩漬け労働者が働いて、最盛期には2万5千トンの塩漬けニシンが生産され、それに5千トンの塩が使われたようです。

これらの塩は当然、外需用を満たしなが
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ら内需も見込むので、塩の生産に向いた地域では、国内分を大小の都市や地域勢力が必要分も生産していたのでしょう。

当然、それら生産している地域でもいくらか輸入はなされます。

イングランドでも塩の輸出入はありましたし、修道院が塩田経営したり、または領内に持っていました。
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まあ、この辺を思うと、各時代によって求められる量や生産量は異なりながら、中世で塩がいつも不足して、中世を通して人々が腐った肉のみ食っているようなことはなかったでしょう。

日本でもそうでなかったように。
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また、補足として、人口爆発してる上に、食習慣が多様化・加工方法も多様化した現代と異なって、四旬節や折々の祝日にまとめて塩漬けにしたりしますから、例えば夏と冬で塩の輸入量(例としてイングランド)とかが全然違ったりします。

毎年の生産については、塩自体は腐らないと言っても、この辺の
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調整もあったでしょう。

いずれにしろ、腐った肉を中世人がいつも食っていたとか、冬には腐った肉しか食っていなかったということもありません。
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それに、ほんの一地域の話ですけど、ダイアーはイングランドのある荘園の使用人や耕作人たちの食事は、13世紀第3四半期には、パンが総費用の約半分、肉が4〜8%を占めていましたが、
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15世紀初頭には、支出の4分の1がパンに、42〜47%が肉に費やされるようになったとしています(これはエールなどを除いた数値)。

まあ、生肉か塩漬肉かというのは議論になるかもしれませんが、この辺は割愛します。
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さて、まあそういう時代ごと、地域ごとの特色もありますから、腐った肉ばかり食っていたとしても、環境が限定されない限り、他に選択肢はあったでしょう。
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以上簡便ですが、下手すると何の答えにもなってないかもしれませんが、私から言える精一杯でございます。

お付き合い頂きありがとうございます。
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※補足

食習慣などによるものの部分、昔からの食料保存の技術的問題などを、後にも書いてますが(技術問題のところ)含んでいます。

また、食習慣の変化や他様々な要因によってその下のように、この1世紀間において塩の需要はそれまでより大幅に伸びたと考えられています。
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しかし、それは冬に腐った肉を中世人が食っていたというような話とは、何も関係がないということです。

誤解が起こるといけないので、もっと色々書きたいのですが、難しいです。
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