で、牧師はショックを受けたというんですね。田舎の教区には、教会には来ていても「異教」を信じている人間がいるんだ、などと(George laurence Gomme, Folklore as an Historical Science, 1908)。
19世紀に誕生した人類学という学問は、人類の文化の起源や発展過程を調べようとして、世界に今なお残る「原始的」と“された”社会の研究を行っていきます。でも、そうした「原始的」と“された”地域にだけ見い出せるはずの習俗が、「文明」の頂点にいるなどと驕っていた自分たちの西欧社会にもまだ存在していることにやがて気づく。自分たちの足元にも、「原始的」と“された”ものが生き残っていることにようやく気づいて、インテリどもがショックを受けるわけです。
インテリの世界と「土着」の世界が完全に別な世界線みたいになっちゃってて接点がないというのは海の向こうでも日本でもあまり変わらないようで、現在に至るまで続いている問題のように思うんです。
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