@GrimoireBook: 【新刊】これは自発的に生まれた研究会を中心とする哲学史研究の...

@GrimoireBook
25 views Apr 24, 2025
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【新刊】これは自発的に生まれた研究会を中心とする哲学史研究の一つの事件だ。一元論は歴史的に多元論と対立図式を呈してきた。違いを説明する事でそれぞれの様式が深まったが、それ故にその根底において循環的に通じ合ってしまう。一元論は〈多次元的〉に可能であり〈多元論〉と分離する必要がある。
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本書は三部構成で第一部はドイツ語圏、第二部は英語圏、第三部は現代における一元論である。「この世界には一つのものしかない」と言う時ドイツ語圏では〈世界〉について、英語圏では〈一つ〉について中心的に思考が展開されたと考えてもいいかもしれない。研究陣は17世紀から現代へ一元論の変遷を追う
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私は繰り返し読んで学んだことは一旦全てライプニッツに流れ込んでいくように思われる。超実体にせよ。外的/内的関係二層の両極にせよ、それらは多次元においての複数の宇宙という構造において説明できる可能性があるからだ。だからシャファーは恰もモナドの中にモナドを無限に包むようにガンクを描く
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永遠に部分が内包され続いていくガンクという構造。ガンクは「原子を持たないねばねば」とも訳される(171頁)。一元論は一元論論であるがゆえに多様な宇宙を多次元的に表現するしかない。二元論は既にいわば最低限の異なる位相をセットにしているのであらゆる世界像が縮減的に表現されていく。
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こうして極めて優れた研究陣による一元論の変遷を見ていると一元論は多元論と対峙するのではなく、その対称性において対の思考モデルを形成してきたのはではないかということである。このような確信を得たことは今まで一度もなかった。これは哲学史における大きな転換点だ。私は彼らの仕事に驚嘆した。
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互いの知性を持って集まった研究者たちを紹介したい。小山虎、太田匡洋、津田栞里、真田美沙、三浦準暉、伊藤遼、山根秀介、米田翼、雪本泰司、立花達也、大畑浩志。彼らに加えシャファーとレルケの嚆矢。バンデミックを乗り越えて結実したこの書は名著と呼ぶしかない。読ませてくれて感謝しかない。
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『一元論の多様な展開 近代ドイツ哲学から、世紀転換期の英米哲学を経て、現代の分析哲学まで』

晃洋書房

2025年度の個人的な10冊の一書としたい。
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