例えば、民俗学者のジョージ・ローレンス・ゴム(1853-1916)は、17世紀半ばの記録にこんな話があると語っています。臨終に際した田舎の農夫に対して、牧師が死後の魂の行方を尋ねました。その老農夫は、魂とは体の中の大きな骨であり、自分は死後に「心地よい緑の草地」に赴くと答えたというんです。
で、牧師はショックを受けたというんですね。田舎の教区には、教会には来ていても「異教」を信じている人間がいるんだ、などと(George laurence Gomme, Folklore as an Historical Science, 1908)。
19世紀に誕生した人類学という学問は、人類の文化の起源...
Feb 13, 2025