学者はともあれ、明治期頃まで正字・異体字は融通無碍に用いられていて、人名の表記も緩やかでした(たとえば「島」・「嶋」の違いに頓着しない)。人々が過剰なほどに表記に厳密になる要因の一つに「姓名判断」がああったことは、尾脇秀和『女の氏名誕生』(筑摩書房、2024年)で論じられています。...