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「演歌」はいわゆる「つくられた伝統」だという問題は輪島裕介『創られた「日本の心」神話』に詳しい。「演歌」がある種のレコード歌謡のスタイルを指す語として定着し、「演歌」は「日本的」で「伝統的」なものだという「物語」が60年代後半以降に新しく創作されていく過程を解明した名著です。

こういうのだと、大和田俊之『アメリカ音楽史』も、近年の研究による神話の解体に触れることができる本です。「ブルース=黒人/カントリー=白人」というイメージやそれに伴う分断が、レコード会社のマーケティングなどを通じて政治的に創作されていく過程など、興味深い話がいっぱい読めます。

伸びてるようなので、宣伝で近代の新しい「伝統」に関する記事をいくつか貼っておきます。「宗教」という概念は、人類が時代や地域を超えて普遍的に抱くものではなく、近代の新しい産物です。この概念が明治以降の日本にもたらした悲喜劇やコトバの混乱について記しました。
note.com/prapanca_snare…
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こちらの記事では、近代のスリランカ仏教における新しい「伝統」の創作について記しました。仏教研究というと、古いインド仏教や鎌倉新仏教が注目されがちですが、実は近代仏教も重要な問題が数多く埋まっている面白い分野です。その面白さの一端を語ったつもりです。
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こちらの記事では、「国家神道」というコトバは戦前にはほとんど用例がなく、戦後の左右の政治対立や政教分離裁判を通じて新しく創作されていった、非常に問題の多いできたてほやほやの概念にすぎないことを記しました。
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