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kemofure
@kemohure
この作品、主人公に感情移入している意見が多いけど、主人公の読みが深化していないって話だと思う。文芸批評では、物語の読みは、「登場人物に感情移入する→物語全体を捉える→より深く感情移入が可能に→物語全体をより深く捉える」という形で循環して深くなる。主人公は一番最初で止まっている…
kemofure
@kemohure
上述については、トーマス・C・フォスター「大学教授のように小説を読む方法」お勧め。日本では作家の立場から筒井康隆が論じていて、読みの浅い低レベル読者と、読みの深い高レベル読者の両方に面白い作品(低レベル作者が読み取れる範囲でも面白いし、高レベル読者には更に面白い)を作ることが重要と
kemofure
@kemohure
誤字訂正 低レベル作者→低レベル読者
まあ筒井康隆は低レベル読者を物凄く批判しているんですが(著作「読者罵倒」や大江健三郎「同時代ゲーム」を批判したSF読者への批判等)、どちらの読者も楽しめるようにするというのは良いことだと思う。例としては、ダムロッシュは「指輪物語」とか挙げてる(続)
kemofure
@kemohure
ダムロッシュ「私達(読者)には専門的知識と相対的な視野の両方が必要(略)トールキンは受けた教育と職業柄、中世の専門家となり、現代世界のかなりの部分に強い違和感を抱いていました(略)トールキンが同時代のコンテクストを否定したことを私達は考慮すべき」(ダムロッシュ教授の世界文学講義)
kemofure
@kemohure
誤字訂正 相対的な視野の両方が必要→総体的な視座の両方が必要
ダムロッシュは、「指輪物語」なら、ニーベルングの指輪の書き換えであること、WW1の前線で戦ったトールキンの経験が大きいこと、WW2と冷戦の影響も大きいこと、これらの予備知識なしに登場人物と物語を理解することには限界があると
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