「“カルト”や“スピ”にハマるやつの本質は人生一発逆転狙いだ」などという俗説があいかわらずバズっているようだが、それは「剥奪理論」と呼ばれるバイアスのかかった見方であり、近年はそうした見方は批判にさらされるようになっていることはもっと知られてもいい。
画像は『コンスピリチュアリティ入門』(創元社、2023年)所収の横山茂雄・栗田英彦対談より。




剥奪理論でいくと、当事者が信奉している内容は“本質”でなく、“ほんとうは”社会的地位を求めてるんだ、政治的経済的な異議申し立てをしたいんだという話になる。こういう説明に納得する人は、人間の世界の問題は、政治や経済がうまく回りさえすればすべて解決するとでも思ってるんじゃないですかね。
私が気になるのは、こうした俗説を「宗教」関係者も好意的に拡散してたりするということだ。これは、「宗教」関係者でさえも、人間の世界の問題を、人の生死の問題も含めてぜんぶ政治や経済の問題に還元する発想をどこかで受け入れてしまっているということではないかと言ったら言いすぎであろうか。
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